New PC Build - Intel i9-7940X

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8年前自作したSandy Bridge i7-2600K(OC 4.5GHz)ベースのPCもそろそろ交換時期。 Matlab home用のメインマシンとして活躍させる予定でSkylake-Xベースの i9-7940Xを選択。 少し値は張りますが、限られた時間でPCB設計やアンテナのシミュレーションなどを同時にこなすには十分でしょう。

性能+静音性+冷却性をテーマに次のようなシステムにしてみました。 組立後、全コア4.2GHz周波数固定のOC設定において、フルロード30分以上安定でクラッシュなく安定していたのでひとまず安心です。ただし、室温でCPU温度が80℃ちょっとまで上昇するので要注意です。場合によってはコア割りを考えています。

なぜかMatlab homeのAntenna Desighner App, Antenna tool boxを使った計算でシステムがクラッシュ。Windows 10もCentOS7でも発生するので共通項である、JVM(Java virtual machine)の何かが原因のようです。VMWare Player上のWindows 7ではクラッシュもせず計算が完了してくれるので、ひとまずこの環境で満足。

CPU: Intel i9-7940X

https://www.intel.com/content/www/us/en/products/processors/core/x-series/i9-7960x.html

言わずと知れた Intel Skylake-XのメニーコアCPU。i9-7960Xが比較対象でしたが、コアクロック速度とコア数で最終的にi9-7940Xを選びました。

私のMatlabにおける計算内容はアンテナ解析や信号の位相解析が中心となるので、浮動小数点処理速度やメモリ帯域幅が処理速度向上のための重要な要素になります。 また、OC(オーバークロック)での利用を想定しているマニアックな状況なので、こういった状況でコストパフォーマンスが良さそうなこのCPUに決定しました。

過去の経験ですが、比較的小さい計算単位(例えば、モーメント法や有限要素法(FEM)などのように、メッシュを切って各要素を計算するような)のシミュレーションでは、CPUのコアクロックとメモリ帯域幅の高いものが有利に働くように思います。(もちろん場合によります)

M/B: Asus WS X299 SAGE

https://www.asus.com/us/Motherboards/WS-X299-SAGE/

オーバークロック設定の柔軟性と廃熱能力が高そうだということで選びました。 組立テーマの一つが「静音」ということもあり、このように廃熱処理の基本性能が高そうなことは選定理由の一つになっています。 (廃熱基本性能が高い→効率的に冷却できる→ファンの回転数が少なくて良い→静か)

Memory: G.SKILL TridentZ Series, F4-3200C15Q-64GTZSW

マザーボードのマニュアル記載の互換性リストから選んでいます。

  • 64GB (4 x 16GB) 288-Pin DDR4 SDRAM DDR4 3200 (PC4 25600)
  • 288-Pin DDR4 SDRAM 3200 (PC4 25600), Intel XMP 2.0 support
  • Timing 15-15-15-35
  • CAS Latency 15
  • Voltage 1.35V

CPU Cooler AIO: NZXT RL-KRX72-01, Kraken X72 AIO Cooler 360mm Black

PC Case: Fractal Design Define R6 White Brushed Aluminum

遮音性能と内部構成の自由度の高さ、そしてデザインで選びました。Kraken X72は3ファン構成なので、ケース内部の前面パネルか上面に内蔵させることになります。ちなみに私は内部の熱を上部から逃がしたかったので、前面パネルに取り付けました。この場合、光学ドライブやリムーバブルHDDケースなどは一切取り付けられなくなります。また、このケースの優秀なところですが、このように前面パネルにAIOを取り付けても、HDDやSSDのストレージの内臓に支障が出ることはありません。

まずは標準状態。前面パネルに標準で2つのFANが取り付けられています。 今回はこれら全てをトップへ移します(上面には最大3基までFANが取り付けられます)

Kraken X72を Fractal Design Define R6へ取り付けるとこうなります。 ストレージは専用トレー(標準)を使って横付けされるように取り付けます。

全面はX72のファンで埋まりました。最上部にあるスロットは、X72のパイプをハンドリングするためのスペースになって使えません。

PSU: Corsair HX1200i (1200W)

リアルタイムで消費電力がモニタできます。しかも極めて静かです。

まずはケース取り付け前の様子から。

取り付け後の様子。吸気はこのように下面から行われます。ケースには簡易的なフィルタが取り付けられていますが、定期的な清掃やほこりの少ない環境で運転してほしい構造です。ホコリを吸い上げすぎた結果、発煙とかいやです。。

Issues:

  • 2018/10/21現在 : Matlab 2018b (Windows 10 64 bit, CentOS 7 64 bit) に組み込まれている Java Virtual Machineがクラッシュしました。このとき最新版だった外部JVMであるversion.181に入れ替えることで症状は緩和されますが、Antena toolboxの一部機能で依然クラッシュしていました。ただこれらの問題はVM Ware palyerへインストールしたWindows 7 Pro 64bitでは発生しないので、Matlabに組み込まれたJVMとSkyelake-Xの相性である可能性が高いです。(BIOSでCPU Core=1, HT=Disable、メモリ1スロットにしても解消出来ませんでした)
  • M/BのヒートパイプとVGAカード(STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING)の基板下辺が干渉します。その結果、PCI-Eスロットのラッチ&ロックがかけられなくなり、3mm程度の差し込みが残ります。

殻割りツール。まだ使う予定はありませんが、いずれ出番が来ます。。